コーディング不要でAIアプリを簡単作成できるDifyのインストールとアップデート方法

最近では、生成AIを使う機会が増えたことから、ブログ記事を書く機会がめっきり減ったように感じます。
生成AIを使うに当たっては、先週くらいからずっとローコードで生成AIアプリが構築できるDifyというOSSを使っていますので、インストール方法とアップデート方法をメモしておきます。

Dify

DifyはオープンソースのLLMアプリ開発プラットフォームです。
RAGエンジンを使用して、エージェントから複雑なAIワークフローまでLLMアプリが作れます

クラウド版(Web版)

無料プランにて、始めるをクリックし、サインインするだけで、すぐに体験することができるので、一番手軽に始めることができます。

自分が作成したアプリを公開する場合は、履歴が残るので、個人情報を含んだチャットは控えましょう。

オンプレミス

今回、私は自分だけの環境でオンプレミス構築としてDockerを使って、起動します。

Dify 導入前準備

Dockerで構築するので、Gitやdockerがインストールされている必要がありますが、Dockerのインストール方法については割愛します。
また、Difyのインストールには、以下のシステム要件が必要です。

  • CPU:2コア以上
  • RAM:4GB以上

Dify インストール

$ git clone https://github.com/langgenius/dify.git
$ cd dify/docker
$ docker-compose up -d

その後、http://localhost/install にアクセスし、管理者のメールアドレス・パスワードを設定し、サインインして利用可能となります。
とてもシンプルです!

アップデート方法

git cloneしてきたDifi配下で下記のコマンドを実行します

$ git checkout main
$ git pull origin main
$ cd docker
$ docker compose up -d

更新も簡単ですが、注意点はdocker/volumesディレクトリのパーミッションがroot権限になっていた場合、git pullした際にエラーが出ていないかを確認した方が良いでしょう。

備考

Difyの良さは、使ってみないと分からないところがありますが、簡単に言うと以下の5点が挙げられます。

  1. OSSのオンプレミスだと自社内でも生成AIが使える
  2. どの生成AI(RAG)を利用するかを自分で決められる
  3. プロンプトを用途別に作成しておける
  4. Notionの記事と同期できる
  5. 自分用のドキュメントを読み込んでナレッジ(知識)として利用できる
  6. ワークフローにより、Googleから検索したり、条件分岐などで様々な処理をさせてLLMに回答が可能

この他にも、たくさんの使い方があると思いますが、1週間ほど触っていて非常に楽しいです。
いち早くOpenAIのGPT-4oに対応したり、今後予定のウェブサイトから同期など、進歩が早いので、ますます期待が膨らみます。

** ちなみに、この文章もDifyを使って記事校正を行いました 😅